一番安い車は何?
フェラーリです。
これは半分嘘で、半分本当。
どういうことかというと、リセールバリュー(再販価値)を考慮した時に買ったときの価格から売るまでにどれだけ値段が下がるかを計算すると分かります。
フェラーリは、2年経ってもあまり価格が落ちずリセールバリューが高いです。ローンを組む時に残価設定をするとマクラーレンやロールスロイスなど他の高級車に比べて月々の支払いが少なくなります。
中古車販売店は2000万円でフェラーリを売っていたとしたら1500万円(有名なとこだともっと高い)くらいで買い取っていることが多いです。販売店としては500万円稼いだわけですが、利益率は価格の1/4だけです。
一方で100万円のミニバンを売っているとすると買取価格は50万円いかであることが多いです。半分が販売店の利益。でも販売店は50万円しか稼いでいません。
つまり、フェラーリを持っていることはもはやリスクヘッジにもなるわけです。すぐにお金が必要になった時に売却すれば簡単に1000万円以上作ることができてしまうのです。
さて、ここからは多くの人に分かる話をします(笑)
外車の値落ちの割合
外国車を買いたいけど日本車と違ってあまり身近でない人もいると思います。私のように家に外車が常に複数台ある家庭に育った人もそこまで多くは無いでしょう。
外車の値落ちの仕方は日本車と少し違う場合があるので、簡単なパターンをご紹介します。
値落ちパターン①ボディタイプ
日本車よりも顕著なのが、ボディタイプにる値落ちです。
最も値段が下がるのがセダン、次いでワゴンです。2ドアのコンパクトカーやスポーツカーは下がりにくいです。また、意外かもしれませんが、本格的なオフロード車も非常に値残りが良いです。
要は趣味性が高い車程リセールバリューが下がりにくいのです。外車のセダンは法人所有されていることも多く、新車保証期間の2年で乗り換えていく人が少なくありません。
そうすると、市場には多くの個体が出回ることになり価格が下がりやすくなります。
つまり、リセールバリューを考えて買うならば趣味性の高いタイプを買うのが鉄則ということになります。
値落ちパターン②エンジン種別
日本車だとあまりエンジンのラインナップは多くないですが、外車、特にヨーロッパ車は1車種に5種類以上のエンジンが用意されていることもザラです。
ですから、エンジンによって値落ちの仕方が変わってきます。それも年式によってかなり差が出るので初期コストが安いからと言ってすぐに飛びつくと痛い目にあいます。
まず、13年以上前のモデルだと小さいエンジンの方が価値が高くなります。これは13年落ちになると税金が15%増しで取られるからです。古いものを長く使うことを妨げる悪しき制度だと思いますが車に関する法律はお国柄変わることはほとんどありませんから受け入れるしかないです。
13年以上前のモデルで4Lクラス以上のエンジンの車は軒並み安いです。新車価格の10%とかになっている車種もたくさんあります。ただ、この辺は状態が良い個体が少ないのでおススメ出来ません。リセールバリューも低いです。
6年から10年落ちくらいだとエコエンジンが出始めているので比較的安く、維持費の安い車を買えるようになってきます。このくらいの年式だと排気量の大きいエンジンも小さいエンジンも価格差が無くなってきます。
そして6年以内の車だと新車価格に比較的依存しやすいです。
さて、これが分かるとどうなるかというと、いつ売るかを決めれば狙い目が見えてくるのです。今10年落ちを買ったとして、3年後に売る計画だとそのときに13年落ちになるわけですからリセールバリューが著しく下がる可能性が出てきます。
また耐久性の高いディーゼルエンジンはリセールバリューが高く、バッテリーに寿命のある電気自動車やハイブリッド車がリセールバリューが下がりやすいという傾向もここ数年で表れてきていると思います。
また、「最後の自然吸気」や「最後の大排気量エンジン」などそのモデルにとって歴史的な価値があるものはリセールバリューが高くなりやすいです。
寝落ちパターン③色
日本車に比べてカラーバリエーションが多いので、人気色と不人気色が分かれます。
BMWやメルセデス・ベンツなどは黒と白が中古市場でも人気なため、リセールバリューが高い傾向にあります。
ですから、セダンタイプを検討しているなら白か黒にして少しでも値落ちを抑えたいところ。
黄色や赤はスポーツカーだとリセールバリューが高くなることがあるので車種によって様々です。
リセールバリューが高い外車3選
メルセデス・ベンツGクラス
言わずと知れた本格オフローダーです。
初代から大きなモデルチェンジを30年くらいしておらず、数年前に初のフルモデルチェンジをしましたがデザインはほとんどを踏襲しておりクラシカルで愛嬌のあるデザインが人気の車種です。
重量が重いことと空力的にかなり不利なので、燃費はあってないようなもんですが、それを凌駕するようなかっこよさ。一応燃費の比較的良いディーゼルのG350dがあります。人気なので球数が多く入手難易度は低め。
SUV人気の火付け役となったポルシェ・カイエン、ランドローバー・レンジローバーと並んで歴史のある高級SUV(原型は軍用ですが)です。
初代の過走行でも300万円を超える値が付きます。
ポルシェ911
スポーツカーの中ではトップクラスの実用性から10年以上前のモデルでも400万円くらいします。
一番買いやすいスポーツカーでありながら、リセールバリューも高い価値ある車です。特に997型後期のPDKというデュアルクラッチのセミオートマ車の値段が下がりにくいです。
997のPDKはダウンサイジングターボになる前の中排気量自然吸気エンジンで非常に乾いたサウンドが心地いいです。このデュアルクラッチ×自然吸気エンジンという組み合わせは先に紹介したリセールバリューが下がりにくい組み合わせなので非常におススメです。
ポルシェ・カイエンターボ
またポルシェなんですが、カイエンのハイエンドグレードです。
500馬力のV8エンジンはその辺のスポーツカーをミラーの彼方に葬ってくれます。燃費は気にしないでください。
Gクラスと比べると圧倒的に故障が少なく維持費は税金が高い以外は特別かかりません。
まとめ
外国産中古車は新車価格が高いだけに、お得に感じる事も多々ありますが、注意が必要なのがお分かりいただけたかと思います。
故障しないことも実質的にリセールバリューに影響するので、故障が少ない車種もおススメです。
それでは良いカーライフを。